ステップ2「受診」
役割
- 肝炎ウイルス検査陽性者への精密検査(受診)勧奨
- 専門医療機関や拠点病院、肝疾患相談の紹介
- 初回精密検査や定期検査費助成制度の案内
活動
検査結果が陽性であった方に対し、専門医療機関での精密検査をすすめ、陰性だった方にも検査の結果をつたえます。
結果を正しく理解し、速やかに受診につなげるためのサポートを提供します。
また、受診につながっていない方を見つけることも重要な活動です。肝炎ウイルスだけでなく、生活習慣病やアルコール多飲者など受診が必要な方も医療に繋げます。
肝Coの知識
1.「今」受診することの重要性を伝える
後回しにしない
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状がないため受診を後回しにしがちですが、放置すると重症化のリスクがあります。異常が見つかった「今」受けることの大切さを伝えましょう。
また、対象のかたには、初回精密検査費助成制度についてもご案内しましょう。
肥満・アルコール患者も対象
肝炎ウイルスだけでなく、健診で肥満やアルコールの影響等による異常値を指摘された場合も、同様に受診が必要です。
2.肝臓専門医につなぐことが最大の鍵
正確な精査のために
検査結果を正しく評価し、最適な治療方針を立てるためには、肝臓専門医による診断が不可欠です。
肝臓専門医の推奨
肝炎ウイルス陽性や肝機能異常がある場合は、必ず「肝臓専門医」のいる医療機関への受診を強く勧めましょう。
3.院内での「拾い上げ」と多職種連携
潜在患者の発見
陽性でありながら、未受診のまま放置されている方を見逃さない取り組み(拾い上げ)が重要です。
チームでのアプローチ
多職種が連携し、肝臓専門医へつなぐといった仕組み作りが全国で広がっています。
仲間の力
一人では難しくても、院内に協力体制(チーム)を作ることで、救える患者さんの数は大きく増えていきます。
4.受診をサポートするツールの活用
病院を探す
肝臓専門医のいる病院は、各都道府県の肝炎対策課や拠点病院のホームページ、または本サイトの検索機能から簡単に探すことができます。
具体的な誘導
「精密検査に行きましょう」と言うだけでなく、患者さんの生活圏内で通いやすい専門医を一緒に探し、予約をサポートするなど、次の一歩を具体的に示しましょう。
5.奈良宣言とALT30の基準
早期発見の新基準
日本肝臓学会による「奈良宣言」では、肝疾患の早期発見のため、健診等で ALT(GPT)値が30 を超えた場合は、まずかかりつけ医を受診し、必要に応じて専門医へつなぐ流れを推奨しています。
※下記をクリックすると、「日本肝臓学会」ホームページへリンクします。

肝炎ウイルス検査陽性者に肝臓専門医での精密検査を勧める
患者さんの気持ちを傾聴
- 患者さんが抱える不安や悩みに寄り添い、適切な対応を行う。
受診の必要性を説明
- 症状がない肝炎患者さんに対して、無症状でも病状が進行している可能性があることを伝え、早期受診を促す。
最新の治療法の紹介
- 患者さんに最新の治療法について情報提供し、受診への心理的なハードルを下げる。
専門医への受診の勧奨
- 肝炎ウイルス検査が陽性の患者さんに、肝臓専門医への受診を促す。
- 未治療で放置している肝炎患者さんに肝臓専門医への受診を促す。
- C型肝炎で過去にインターフェロン治療を受け、完治していない患者さんに再受診を促す。
- インターフェロン治療後で副作用を懸念し再治療を拒否している患者さんに、DAA治療は副作用が少ないことを説明し、受診を促す。
精密検査費用の助成制度の説明
- 初回の精密検査費用の助成制度について説明し、手続きのサポートを行う。
糖尿病患者さんへの検査の推奨
- 糖尿病患者さんは肝がんのリスクが通常の2倍とされているため、腹部超音波検査を受けていない場合は検査を勧める。また、Fib-4 indexを測定し、脂肪肝との関連性について説明する。
術前検査時の対応
- 眼科や整形外科などの術前検査で肝炎ウイルス検査が陽性だった患者さんには、肝臓専門医がいる医療機関への受診を勧める。
- 肝臓専門医がいる医療機関の一覧を作成し、周知する。
- 問診やカルテの情報を活用し、肝炎ウイルス検査が陽性の患者さんを適切に拾い上げる。
役立つ制度
現場で使える「資材・ツール」
肝炎ウイルスの感染が陽性と診断された方への肝炎医療コーディネーターからの説明リーフレット
肝炎ウイルス陽性と診断された方への説明リーフレット
※画像をクリックしてPDFをご覧いただけます。
B型肝炎、C型肝炎それぞれの、受診を勧める効果的な情報が盛り込まれています。
※本資材の初版は、厚生労働科学研究費補助金 肝炎等克服政策研究事業
「効率的な肝炎ウイルス検査陽性者フォローアップシステムの構築のための研究」(佐賀分科会)で作成されました。
肝炎ウイルス検査結果の説明のためのリーフレット
肝臓非専門の施設において手術前検査で実施される肝炎ウイルス検査を実施した際、その後の検査結果説明と、陽性者の精密検査受診への連携のために作成されました。
肝臓専門医への受診につなげるため活用ください。
【製作】
厚生労働科学研究費補助金肝炎等克服政策研究事業「新たな手法を用いた肝炎ウイルス検査受検率、陽性者受診率の向上に資する研究班」
研究代表者 国立健康危機管理研究機構 肝炎情報センター 是永 匡紹先生
患者さん説明用のリーフレット
※画像をクリックしてPDFをご覧いただけます。
肝Coや看護師、医師が結果説明時にご使用ください。
文字を大きくし、散瞳後の患者さんにも読みやすく工夫されています。
最新版 患者さん説明用のリーフレット
※画像をクリックしてPDFをご覧いただけます。
肝Coや看護師、医師が結果説明時にご使用ください。
デザイン性を重視して、見やすいものになっています。
肝炎ウイルス検査説明フローチャート(主に肝臓専門医を紹介する際に使用)
※画像をクリックしてPDFをご覧いただけます。
肝炎ウイルス検査陽性の患者さんへの説明用フローチャートです。 フローチャートにそって、患者さんの返答で対応を決めます。
肝Coや看護師、医師が紹介先を判断する際、ご使用ください。
【リーフレットの使い方】
肝炎ウイルス検査説明フローチャート(主にかかりつけ医を紹介する際に使用)
※画像をクリックしてPDFをご覧いただけます。
肝炎ウイルス検査陽性の患者さんへの説明用フローチャートです。フローチャートにそって、患者さんの返答で対応を決めます。
肝Coや看護師、医師が紹介先を判断する際ご使用ください。
先輩に学ぶ「活動事例・動画」
活動事例動画
眼科医院で拾い上げに取り組む看護師
兵庫医科大学制作 『まぁこエコー検査体験』
腹部超音波検査を勧める事務作業補助者の活動
役立つ「外部リンク・制度」
リンク
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